~ スイカの主な食用部分は《胎座》である ~
少なくともヒトはスイカを生活の水とし、食糧として生きてきた。暑いときにスイカを食べると、萎えた木に水を与えたときのように、すみずみまで活力がいきわたり全身が蘇るのである ~おきな~
Mark Tawinも小説の中でスイカを引き合いに出してこう述べている「The true Southern watermelon is a boon apart, and not to be mentioned with commoner things. It is chief of this world’s luxuries, king by the grace of God over all the fruits of the earth. When one has tasted it, he knows what the angels eat. It was not a Southern watermelon that Eve took: we know it because she repented-Pudd’nhead Wilson Calendar(真の南部産スイカは、他のありふれたものと一緒に語るべきものではない天の恵みである。それはこの世の贅沢品の中でも最高のものであり、神の恵みによって地上のあらゆる果物の王様である。一度このスイカを味わうと、天使たちが何を食べているかを知ることになる。イヴが口にしたのは南部のスイカではなかった。- 彼女が後悔したことから、それがわかる)」*- 愚者ウィルソンの随筆
*Mark Tawin『The Tragedy of Pudd’nhead Wilson』(1894).
文・翻訳参考:マーク・トウェイン『二人の運命は二度変わる』那須省一 訳.Chapter 14(p. 189). 書肆侃侃房.2010.
・・・これは奥深い。スイカは食べたが南部のではなかった。。。いや。知恵の実を食べずにスイカにすればよかったというのか?・・・
さて、モモやサクランボの種子と思われている硬い殻(核)の部分は、果実の内果皮(果皮は外果皮、中果皮、内果皮から成る)1a)と呼ばれる部分が厚く硬くなったものである1b), 2a)(内果皮と中果皮の一部との結合)3a)。その核の中に種子(仁)がある(図1. G)。そのため、種なしにすることはできても堅固な殻は残る。つまり、殻の中の種子はしいなにできるが、殻はそのままである。カキ(柿)は種のまわりの内果皮は柔らかい(膠状)ので3a)、種なしになると食べやすい(図1. H)。ところで、スイカの果実の構造について間違ってかかれているものを目にする。同じく、リンゴ果実の構造についても誤りが多くみられる。ここでは日本で普通に食べられているスイカ(Citrullus lanatus)について考えたい。
雌ずい・子房の構造
まず、果実を知るために雌ずい(雌花:めしべ)の構造を簡単にみてみよう。スイカやリンゴは、子房が花托(花托筒)注1)に囲まれて合着注2)している2b)。子房は花被(蕚(蕚片)、花冠(花弁))や雄ずいより下部にある子房下位4a)という構造となっている2c)(図1. A)。そのため、果実の最も外側の皮は果托(花托、花床)と呼ばれる組織で、リンゴの主な食用部分である2d)(図1. E)。スイカでは子房あるいは果実が乾燥すると花托と外果皮の間に層らしいのがみえるが、花托と子房は癒合しているので5a)どこまでが花托なのか外果皮なのか分からない2e)(図1. B, F)。ちなみに、モモの雌ずいは子房の周りに花托筒があるが合着していない子房周位であり(図1. C)、カキは子房が花被や雄ずいの上にある子房上位の構造となっている(図1. D)。
もう少し詳しくみてみよう。子房は葉が変化してできた心皮から構成されている。外果皮は葉の表の表皮、内果皮は葉の裏の表皮、中果皮は葉肉に当たる1a)。スイカの子房の構造は3心皮1子室(基本)である。つまり、3枚の葉(花葉)が合わさって子房を作っている(図2. A)。しかし、この心皮は3枚が中心で合わさっていないので、胚珠は区切られていない一つの部屋にある(図2. B)。子房(花托筒と合着)を解体してみると、異なる心皮の2枚が接合して中心に向かう部分(隔壁)は癒合しているが、「中心部で同じ心皮の葉縁は合着せずに内巻きに屈曲・反転し、両翼端にある胎座の部分が互いに反対向きに巻き込まれている(一部改)」6a, 7a)、つまり異なる心皮が接している部分は合着して隔壁となっているが、同じ心皮が中心で曲がって反転している部分は向かい合って内果皮まで伸びて巻いている構造となっている(図2. C)。心皮が両側に折れ曲がった先が胎座となり、最初の胚珠は大きくその胚珠のつけ根あたりから回転する方向に次から次へと胚珠が生まれてくる(図2. B右、同C右)。胚珠は回転している胎座の外側につく。
胎座とは「胚珠(種子になる)のつく子房壁の表面(元来、心皮の縁辺が互いに癒合し、肥厚して生じた部分)」8a)であり、スイカは側膜胎座である2c), 5a)。側膜胎座とは「胚珠が複合子房の心皮の縁辺近くにつく8a)(心皮が輪のようにつながり、心皮のへりが合わさったところに胎座をつくる)9a):胚珠は子房の側壁または側壁の突起上に着生する3b)」(図2. C)ものをいう。これを読み解くと、心皮が子房の中央で折れ曲がっている(線状にみえる)ところから胎座の組織が生まれていることになる(図2. B下、同C右)。そして子房の外側まできて回転するところで胚珠がつく。そう考えると、胎座組織は中央部から大部分を占めることになる。
胎座に付着している胚珠はエイリアンのような奇妙な生物に見える(図2. D)。この胚珠は倒生胚珠10a)のタイプで、花粉管は珠柄注3)から侵入?して(胚珠の周りの隙間を通って?)珠孔に入り(中点受精)10b)、胚嚢付近で回転して助細胞に至る。ついでながら、「ウリ科の植物の胚珠は内種皮と外種皮の二珠皮性であるが、外珠皮だけが種皮を形成し内珠皮は退化する」10c)のである。さらに余談ながら、柱頭は3つに分かれていて、その一つの柱頭だけに受粉しても花粉管は3つに分かれている心皮に沿って胚珠に至る†, 11)(図3. A)。
果実の輪切りからみた構造
スイカの果実を輪切りにして皮の緑色の部分をみると、最も外側に丸い点がみえる。これは花托の維管束であり5a)、その部分に縞模様のあるのが分かる。逆に縞模様の部分の皮を薄く剥くと維管束が見られる(図3. B)。維管束は縞模様の本数に影響を及ぼしているのである5a)。また、この維管束の部分がヘチマのごとく線状に凹んでいる品種もある。同じ品種でも栽培条件によって縞の本数や太さなどは変わりうる(縞の特性である網目状とか線状などは変わらない)。
果実の横断面をみると、一見、隔壁によって3室に分かれてみえるが、トマト(ナス科)のように隔壁が中央で合着5b)していないので、子室は一つである6a)(図2. B)。実は、スイカの果実の中心は穴が開いている。スイカを輪切りにして見える白いスジ状のところが心皮である。中心から3方向に伸びているこのスジは、1枚の同じ心皮が接していて、皮の付近で互いに逆方向に曲がる。曲がって丸まるくなるところに種子がついている(図1. B)。先述したように、異なる心皮が中心に至るまでは隔壁組織であり、1枚の心皮が中心から折り曲がっているところから胎座組織が始まり†、増生して広がり種子を包み込む構造となっていると推測される(図2. C)。
最外層の果托の部分は緑色でその下層(内側)に外果皮(緑白?)があり境目は不明瞭だがその下層(内側)は中果皮となる(白~赤肉)。中果皮の部分は内果皮まで続く。内果皮は、皮に近いとこで白く渦巻く直前の部分なので分かりやすい(図1. B, F)。この内果皮は心皮が互いに向き合った先の最初の胚珠の珠柄のあたりでくっつき、渦巻きながらできてくる胚珠を囲んでいる†(図2. B下)。
スイカを食べるときに渦を巻いたところの果肉がとれることがある。渦を巻いている外側は胎座組織にあたり、皮の方に残された果肉の表面部分が内果皮にあたる。その下の果肉が中果皮でやや色が異なっている(図3.C)。甘さが薄く感じられるところである。
また、白く渦巻いている胎座部分から伸びている維管束は種子の臍の部分(発根する孔)へつながっている(図1. B)。スイカの胎座組織は大きく中央部分まで発達して1c), 6a)、柔細胞となって全体が満たされている12a)。これはトマトの胎座が中央にあって胎座の柔組織がゼリー状となって種子を包む12b)、またナスのように胎座組織が増生して柔細胞となって子室を満たしている12b)のを思い浮かべると、なんとなく理解される。
食用部分
では、食べる部分をみてみよう。先にも書いたが「隣あった心皮の縫合面は完全に癒合してわからなくなる」7a)とあるように、隔壁部分は柔細胞となって胎座組織と区別できない(図2. B, C)。けれども、未熟の果実を見ると、胎座の部分は赤味を帯びているが隔壁部分(中央部を含む)は色づいていないことから、この部分が隔壁部と推察できる(中心から果皮に向かう心皮の周囲や皮の近くの中果皮も色づきは遅い)。もちろん隔壁部分には種子はない。蔬菜(野菜)の書では「胎座組織と果心部注4)が主たる可食部となり、中果皮のごく一部も可食部(略)」(1982)12a)、あるいは『隔壁と胎座』13a)を可食部としている。確かに、Giovanni Stanchiの絵『Watermelons, peaches, pears and other fruit in a landscape』(1645~1672)14a)やAlbert Eckhoutの『Pineapple, watermelons and other fruits (Brazilian fruits)』 (17世紀)15a)に描かれている隔壁部分が成熟してもしっかりと残されたスイカもあるので間違ってはいない。しかしながら、品種改良の進んだ現在のスイカは、通常は隔壁の部分は色づき胎座組織との境界は不明である。内果皮は薄い膜様であり、中果皮や外果皮の組織もどこまで果肉として広がっているのか分からない。
結論:胎座組織は柔組織として発達して中央部まで占める1c), 12a)ことから、果肉の大部分は胎座組織であり、食用部分注5)は、主に胎座、次いで隔壁であり、中果皮の一部、内果皮も含むと考えたい。もちろん、丸ごと食べる方もおられたり、・・・漬物(品種‘源五兵衛’が有名)として外果皮や果托も食べたりもしている。
ちなみに、種子の部分の果肉から赤く熟して甘くなり、今のスイカ品種は完全に熟した場合に最も甘くなるのは果実の中心部分である。
注1)蕚筒ではなく花托筒(hypanthium: floral tube)である。「バラ科サクラ属の蕚筒の上縁に花弁や雄しべがつく。子房と蕚筒は合着しない」8b)は、<花托筒に花弁や雄しべ>がつくのであり、<子房と花托筒が合着しない>のである。蕚筒としたら「花弁やおしべが、がくの内面から生える、となってしまう」2a)ためである。
注2)合着:植物の器官どうしが癒合する現象4b)。植物組織学では「がっちゃく」1d), 2b)である。岩波生物学辞典(第1版~2版)「ごうちゃく」→3版(1983)から「がっちゃく」。
注3)受精のタイプとして「(3)中点受精として花粉管の侵入する場所が珠皮(Cucurbita, ウリ科)である」10b), 16)と記されているが、少なくともスイカの花粉管の侵入は珠皮ではなく珠柄†である(図2. D)。しかし、珠柄に花粉管が侵入しているのか疑問であり、胚珠と胎座組織との隙間を通って珠孔に至るのではないかとも思える。いずれも確証はない。
注4)隔壁どうしが接触している中央部と推測される。
注5)「可食部」という表現は誤解を招き適当でないため「食用部分」とした。
†:推測
あとがき
スイカやリンゴの果実形態、組織図についてwebで眺めていると、異なった記載があることに気がついた。また書の誤記も目にとまった17)。植物の組織や形態の研究についてはゲーテの『植物変態論』やヨーゼフ・ゲルトナー『De Fructibus et Seminibus Plantarum』などを思い浮かべる。それはともかく、植物組織学・植物形態学の書から導かれたスイカの果実の構造を記したが、‘おきな’の心眼によって勝手に推察(空想)した箇所(†で示す)もあるので、検証されたし。
アイキャッチ画像(冒頭の絵)
本圖には彩色を施せるものと、然らざるものがあるとされる。愚輩蔵書の『成形圖説 第四巻』(鹿児島藩藏版.國本出版社.昭和九年)には、黒い線のみで西瓜が描かれている。そのため、色彩は【曽槃, 白尾國柱 [ほか編]『成形圖説』巻27,[文化年間]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2546035(参照 2025-9-16)】を参考にした。
西瓜は“カツウリ”とふりがながある。葉の形態と雄花はスイカの特徴を表してしている。しかし、茎葉の傍らにおかれた果実をみると、果梗部には大きなへこみがあり、果面にはひだがある。縞は線状である。果実の面に線だけがある。これだけみると、スイカにみえない。江戸時代には縞皮のスイカの記録はないとされるので18)、Albert Eckhoutの絵15)にあるような黒皮のスイカであれば、スジが見える部分を強調して表したものと思える。例えば、広景の『江戸名所道化尽 十九 大橋の三ツ股』(辻岡屋)【国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1308278 (参照 2025-9-26)】には黒皮スイカに同様の線模様がみられる。しかし、形成圖説の色刷り本は黒色ではなく濃緑色である。西瓜の前項に描かれた南瓜(別名ボウブラ:ボウフラ.絵ではヘタの形状からぺポカボチャ(Cucurbita pepo)と思われる。ボウブラは長形のものもあるが、後年になり菊座形のニホンカボチャ(C. moschata)を指す19), 20), 21))、番南瓜(別名トウナス:ニホンカボチャである;西京南瓜として『鹿ケ谷』とも称され19)、瓢箪形が基本である20)。しかし、形成圖説の絵は瓢箪形であるが果実の表面が滑らかで別品種のようである)、金冬瓜(キントウガ:C. pepo)のカボチャ類とは異なり、スイカであることに違いない。
江戸時代に奇妙なスイカの画が散見されるので今後紹介したい。
注)牧野植物図鑑19)にみられるように、当時はカボチャの分類や種の同定が確立されていなかった。本図鑑では『セイヨウカボチャ』(ナタウリ、ペポカボチャ)としてCucurbita pepoと記しているが、現在Cucurbita maximaをセイヨウカボチャと呼んでいる。また『キントウガ』(C. pepo)は葉の形状とヘタの着生からニホンカボチャ(C. moschata)のように見える。
引用・参考文献
1)猪野俊平.植物組織学.内田老鶴圃新社.1970.1a) 同.pp. 573-574、1b)第7章 器官の組織.Ⅲ 生殖器官.pp. 580-581、1c)同.果実.p. 584、1d)學術語索引.合着.p. 6: 用語の並びでga、(がっちゃく)である
2)原 襄・福田泰二・西野栄正.植物観察入門.培風館.1988.2a)第2章 果実.2・1 花から果実へ.モモ・ウメなど キウリ・スイカなど.pp. 48-51、2b)第1章 花.1・4 花の形のいろいろ.花の器官の合着.p. 41、2c)同.1・1 花のいろいろ.カボチャ.pp. 18-20、2d)第2章 果実.2・2 果実とは.リンゴ・ナシなど.pp. 54-55、2e)同.2・3 果実のいろいろ.偽果についての補足.pp. 67-68.
3)濱 健夫.植物形態学.コロナ社.1984.3a)第4編 花と実.第22章 果実と種子.1.果実の構造.pp. 283-285、3b)同.第19章 被子植物の花(その2).2. 雌蕋.B. 子房内の室・心皮と胎座.胎座の分類.p. 253、3c)同.B. 子房内の室・心皮と胎座.pp. 251-252.
4)岩波 生物学辞典(第4版).岩波書店.1996.4a)子房.p. 593、4b)合着(がっちゃく).p. 227.
5)斎藤 隆.蔬菜園芸の事典.朝倉書店.1995.5a)2. 果菜類.2.2 ウリ類.2.2.1 概説.pp. 107-110、5b)同.2.1.ナス類.pp. 55-56.
6)金浜耕基 編.野菜園芸学.文栄堂.2010.6a)金浜耕基.第1章 野菜園芸学とは.5.野菜の基本形態.p. 19.
7)ヴェルナー・ラウ.植物形態の事典.中村信一 ・戸部博 訳.朝倉書店.1999.7a)21 種子および果実を利用する植物.21. 6 果実を利用する植物.c. 果物や生野菜として利用する果実.キュウリ.pp. 297(図 21.47)-298:注)キュウリ(黄瓜: キウリ)の例であるが基本的にスイカと類似の構造、7b)同.ナシ状果.図21.56. A-D:バラ科セイヨウリンゴ.p. 310、7c)10 花.10.1 花床.pp. 106-107、7d)図21.50. A-E: バラ科セイヨウミザクラ, F, G: バラ科モモ.p. 302.
8)清水建美.図説 植物用語事典.梅林正芳 画、亘理俊次 写真.八坂書房.2005.8a)Ⅲ 花に関連する用語.4 雌しべ (6)胎座.p. 66、8b)同.4 雌しべ (5)子房の位置.pp. 64-65.
9)金山喜則 編.野菜園芸学(第2版).文栄堂.2020.9a)西村安代.第2章 果菜類.2.ウリ科野菜.5)果実の発育と成熟.(1)果実の形態.pp. 66-67.
10)S. S. Bhojwani, S. P. Bhatnagar. 植物の発生学.足立泰二・丸橋 亘 訳.講談社.1995.10a)第5章 大胞子嚢.5.1 胚珠の型.pp. 41-42、10b)第8章 受精.8.1 花粉の発芽と花粉管の成長.pp. 103-104、10c)第13章 種子.13. 1 種子の発達.p. 172.
11)Mann, L. K. Fruit shape of watermelon as affected by placement of pollen on stigma. Bot. Gaz. 105: 257-262. 1943.
12)斎藤 隆.蔬菜園芸学.果菜編.農山漁村文化協会.1982.12a)第4章 果菜類の果実の発育と成熟.第1節 果実と種子の構造.1.果実の構造 (2)ウリ類の果実構造.pp. 270-273、12b)同.(1)ナス類の果実の構造.pp. 267-269.
注)p. 271:ウリ類の果実の構造「果実内部の子室は通常3室で・・・中果皮と果心とを結ぶ隔壁によって分けられる」は誤り。
13)斎藤 隆 編.新版 蔬菜園芸.文永堂.1997.13a)金浜耕基.Ⅱ.ウリ類の開花・結実と果実の発育・成熟.5.果実の発育と成熟.(1)果実の形態.b. 可食部位と可食時期.p. 68.
14)Giovanni Stanchi.『Watermelons, peaches, pears and other fruit in a landscape』(1645~1672). A Renaissance painting reveals how breeding changed watermelons via Christie’s. Public Domain via Wikimedia Commons.
15)Albert Eckhout.『Abacaxi, melancias e outras Frutas (Frutas brasileiras)』(Pineapple, watermelons and other fruits (Brazilian fruits)) (17th century). National Museum of Denmark. Public Domain via Wikimedia Commons.
16)Mann, L. K., and J. Robinson Fertilization, seed development, and fruit growth as related to fruit set in the cantaloup (Cucumis Melo L.). Amer. J. Bot. 37:685-697. 1950.
『the pollen tube penetrates directly through the nucellus to the embryo sac in many of the cucurbits(p. 691右8-10行): 多くのウリ科植物では花粉管は直接珠心から胚嚢に侵入』とあるがスイカは珠心からではない。珠柄?あるいは珠柄の周囲の間隙からの侵入が考えられる。
17)稲垣栄洋.スイカのタネはなぜ散らばっているのか.西本眞理子 絵.野菜のタネの話.スイカ.pp. 223-227.草思社.2020.
『スイカは内果皮を甘い果肉として発達させた』は誤り(内果皮→胎座)。ついでながら、「種子を作るためには染色体を二分する必要があるのだが、三倍体のスイカは奇数なので正常に二つに分かれない」は、三倍体の染色体が偶数、奇数という問題ではなく、ゲノムを考える必要がある。
18)野菜全書.メロン・スイカ.農文協編.倉田久男.スイカ=植物としての特性.Ⅰ スイカの原産と来歴 2. わが国への渡来と栽培史.pp. 388-389.
19)APG牧野植物図鑑Ⅰ.邑田 仁 監修.北隆館.2014.19a)ウリ科.Cucurbitaceae. カボチャ属.pp. 520-521.
20)喜田茂一.最近 蔬菜園藝全書.第二編 各論.第七章 果菜類.第四節 南瓜.pp. 716-730.青木嵩山堂.1915.
21)杉山直儀.江戸時代の野菜の品種.ウリ科 6. カボチャ.pp. 22-28.養賢堂.2009.
22)最新園芸大辞典.誠文堂新光社.1983.22a)第6巻.I・J・K. Kaki カキ.pp. 130-131.注)図1Hで参照.
23)Katherine Esau. Plant anatomy (second edition). Jon Wiley & Sons, Inc., USA. Toppan company, Ltd., Japan. 1965. 23a) p. 598. FIG. 19.6. Longitudinal section of peach fruit (A) and transection of apple fruit (B). ・・モモとリンゴの果実構造.注)図1Gで参照、23b) p. 557. FIG. 18.7. Transections of gynoecia of Ranales illustrating syncarpous tendencies. ・・胎座の種類について参考、23c) p. 561. FIG. 18.8. Path pollen tubes within a flower. ・・花粉管の胚珠への到達について参考.
その他参考
24)Sinnott, E. W. An analysis of the comparative rates of cell division in various parts of the developing cucurbit ovary. Amer. Jour. Bot. 29: 317-323. 1942.(Fig. 1)・・ ウリ科の果実構造
25)金浜耕基・斎藤 隆.メロン, キュウリ, トカドヘチマの果実における維管束と心皮の配列.園学雑(J. Japan. Soc. Hort. Sci.).55(4): 476-483. 1987. ・・果皮の維管束の位置
26)Sugiyama, K. and M. Morishita. Fruit and seed characteristics of diploid seedless watermelon (Citrullus lanatus) cultivars produced by soft-X-irradiated pollen. J. Japan. Hort. Sci. 69 (6): 684-689. 2000.(Fig. 2)・・胚珠と花粉管 (内種皮の印(ii)が珠心よりになっている)
27)スイカの生理生態と生産事例.農耕と園芸編集部編.第1部 スイカの生理生態と栽培技術 杉山慶太.4. 雌花の着生と結実、保存花粉の利用技術.2.スイカの結実 (2)雌花の寿命.p. 48.誠文堂新光社.2012.(写真3)・・花粉管の胚珠への侵入
リンゴの果実構造について参考
28)熊代克己・鈴木鐵男.新版 図集・果樹栽培の基礎知識.能代克己.Ⅱ 落葉果樹.10 リンゴ.3. 生育と管理 (5) 果実肥大期.p. 116.農山魚村文化協会.1997.
29)果樹園芸大百科 2.リンゴ.農文協編.横田 清.各部の形態と発育過程 4. 果実の構造と発育過程 (1)果実の構造.p. 46.農山魚村文化協会.2000.
30)園芸事典.松本正雄・大垣智昭・大川 清 編集.大垣智昭.仁果類.p. 180.朝倉書店. 2001.
31)園芸学.金浜耕基 編.田淵俊人.第3章 園芸作物の形態 2.生殖器官の形態 2)果実.pp. 68-70.文永堂.2009.