1+1は変えられるか(1)

おきなのめんどくさい話にようこそ。たまたま数について考えてみた。   

Tp:1+1=2は現実の世界の生活においては正しい、というより生活する上で問題や不具合になることはない。「ペアノの公理」を前提とした話とか基礎数学(数学基礎)とかではなく、数字を「意味のあるもの」として考えたときに、あるいは、古代の人類、異星人があらわす数のとらえ方を想定(推測)したときに、量子力学は簡単な数式で表せるのではないかという疑問である。つまり、現在の数学とは異なる数学?が可能ではないかということ、あるいは全く奇想天外な数らしさを表す方法(🐈🔥🏹)を発明(発見かもしれない)する必要があるのでは?という愚問である。これは人において言語が違うように最適に宇宙を表記できる別な数式あるいは、絵、音、色、香、味、圧、気、磁などがあると勝手な想像をする。

例えば、1という数字はそれそのものしかない、1+1の左と右の1はまったく同じものは存在しないはずだ。ここでは、単純に左の1をコピーして右にもってきても同じではない。表記された1を考えた場合。あほらしいが、左と右の表記された1はどのようにしても完全な同一ではない。また、例えばリンゴも同じものは2つとない。よくクイズであるリンゴ1個と欠けたリンゴ1個を足すと2個ではない、というのと同じ意味での同一性だが。極端な話、あるものの数を数えるとき、凸+凹=▢らしくなるが、2ではない。数学としては1という数字の意味は完全一致体としての1であり、いくつ1があってもよいことになっている。しかし、これは存在としての1ではなく、空想としての1である。驚くことに、全く別の視点から1に1を加えると2らしいことを捉えている人物がいた。イタリアのボンベッリは「LALGEBRA」(ラルジェブラ)に1足す1は2をequal(=:等しい)として考えるのではなく、両辺は一致するものではないという捉え方をした a)。イタリア語で”等しい”という言葉(aequales)を用いず、”一方向”的な言葉(fara)で記載されているようだ。1+1→2のような。メイザ―の著によれば、2は1+1に依存するため、両辺は釣り合っていない、両辺の入れ替えが可能でないと考えたらしい。例えば2は1と1のみではなく、1.5+0.5であったり、3ー1の場合もあることなどから、2というのは1+1と同じものではないと表現した。そうかもしれない。1+1の場合は→2であって、逆は成り立つものでない、と考えるもの分かる。確かに、凸+凹=▢は、▢=▯+▭でもある。こう考えると、数字はその中に多様な数、意味、哲学を含んでいる。従って、1≠1である。驚くべきことに、古代までさかのぼると、ソクラテスが、「一に一を加えたときに、(二となったのは)、加えられたほうの一なのか、それとも加わったほうの一なのか、あるいは・・・」(松永雄二訳)b)のように、1と1によって2が生じること、そもそも1が生じることについて・・・隠喩としてではあるが、存在と消滅、原因、根拠について疑問(問)を投げかけている(この表現については検討が必要だが)。

さらに、マクロの世界、クオークや電子レベルでの1も同じではない。瞬間的に同じ1を示すことがあっても、同じ空間、位置にそれが存在することできない。とすれば、1+1=2は、1+1≠2、1+1≒2ということになる。あるいは別の記号か、数式?を考える必要がある。1足す1らしきもの(「’」とする)は2とするか。1+1‘=2とするか。万一、平面的に(2次元空間として)1と1を完全に補完して結びつくものがあれば2となる。新たな記号として「↔」を考えて、1↔1=2の場合は左の1と瞬間的に完全に一致する右の1の場合に加わると2となる。しかし、同じ空間・位置を占めることができないので、1+1らしきもの=2らしきものとなる。→1+1’=2’。これを空間を含めた同じ位置に占めることのできる同じ1が存在した場合のみ1+1=2であろうが、実際には不可能である。1+1=に(に、は1を構成するは上の⌒と下の⌣からなる)、または単純に1+1=二(上の⌒と下の⌣からなる。これについては次回以降考察する)、のように表すことで、この矛盾は解決できるのではないか。しかし、空間と時間を考慮するとそもそも1と同じ1は存在しない、光子の1は最初に定めた最初の1しか特定できない。今後は3次元と時間を考慮した表し方も考えてみる必要がある。

 私は数学者ではありません。あくまで素人の勝手な暇つぶしのささやきです。🐦🐥🎻―おきな―

引用文献・参考図書

a) ジョセフ・メイザ―.数学記号の誕生.松浦俊輔訳.河出書房新社

b)プラトン全集 1.パイドン(四五).282-283.松永雄二訳.岩波書店

八木沢 敬.「数」を分析する.岩波現代全書

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