おきなのささやき

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鎌田柳泓『心学奥の桟』は進化論を語るのか?(下)

桃に生る虫を桃むしと云、栗に生る虫を栗虫といふ、地球に生るを人間といふ                               司馬江漢『独笑妄言』103b) 10.これは果たして西欧思想か? (1)地球のこと 生命の発生...
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鎌田柳泓『心学奥の桟』は進化を語るのか?(中)

柳泓の進化に関する思想に影響を及ぼした根源を老子、荘子、朱子、淮南子、あるいは西欧の進化思想をから探る。
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鎌田柳泓『心学奥の桟』は進化を語るのか?(上)

鎌田柳泓著「心学奥の桟」(1822)には、生物の進化について思案した文が残されている。東洋の思想をもとに「一種の草木変じて千草万木となり一種の禽獣虫魚変じて千万種の禽獣虫魚となる」と生物の進化を説き、「一虚の中より天地・日月・星宿・水火・禽獣・虫魚・草木・人類まで変化し来る者なるべし」と万物は宇宙の一虚より生じたと論じた。
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アナクシマンドロスは神から脱却した<2>~無限なるもの ト・アペイロン~

アナクシマンドロスの哲学思想ト・アペイロン、宇宙論、生命の誕生、両生類、人間の起源と進化論、無限なるものからの生成・消滅と発展などを、ヘーゲル、カント、ゲーテ、アリストテレスもまじえながらエンターテイメントとして解説した。
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アナクシマンドロスは神から脱却した<1>~奇想天才なる人物~

アナクシマンドロスの哲学思想ト・アペイロン、宇宙論、生命の誕生、両生類、人間の起源と進化論、無限なるものからの生成・消滅と発展などを、ヘーゲル、カント、ゲーテ、アリストテレスもまじえながらエンターテイメントとして解説した。
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タレス 自然学者の始祖 ~水と魂~

タレスは移り変わる自然をそれ自体は変わることのない始原物質(アルケー)で説明する思想を提起し、万物の根源(原理)を「水」に求めた。「万物は神々が充ちている」という言葉は、世界はなんらかの意味で生きており、全ての質料は生命をもつという、物活論の先駆け的思想である。
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ゼロをみつけられなかったのはなぜ?ギリシャ編(1)

なぜ古代ギリシャにおいて<0>をみつけることができなかったのか、その思想に迫る。まずは、宇宙の生誕から読みとくのがお決まりであるが、ヘシオドスの宇宙開闢に焦点をあてたい。
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エンペドクレス <2> エトナ山の噴火口に飛び込んだらしい⊶自らを神と称する医者・予言者・科学者

エンペドクレスに対するアリストテレスの批判、生物の奇想天外な発生と目的論的ではない進化論、“適者生存、自然淘汰の思想の先駆けについて紹介した。また、古代における植物の雌雄の捉え方と世界に先駆けて顕花植物で精虫を発見した明治の日本人を紹介した。
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エンペドクレス <1>エトナ山の噴火口に飛び込んだらしい⊶自らを神と称する医者・予言者・科学者 

エンペドクレスは、万物の根源は四つで愛と争いにより離合することを語ったなどと記されるが、それ以上に歴史的に記されなければならいないことがある。本当に重要なのは、彼は『科学者』として<推論>していることである。
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イチジクのカプリフィケーションを徹底的に読み解く

イチジクのカプリフィケーションについて古代ギリシャの植物学者のテオプラストスから紐解き、イチジクの分かりにくい花の構造を明らかにするとともに、ブラストファーガの存在について解説した。
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